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在韓米軍に関する2つのできごと

韓国では、7月2日に、酔った在韓米軍兵士が市民をビール瓶で殴って大怪我を負わせて逃亡する事件が発生(11日に容疑者2名が米憲兵隊に「自首」)し大騒ぎになっています。

一方、韓国最大の米軍基地のある平澤(ピョンテク)でおこなわれ、沖縄からの参加者を含む12000余名(警察推算7000余名)が参加した「平和大行進」を、警察が暴力的に弾圧し、数百名単位の負傷者が出る事態となっているとのことです。

平澤は、ソウルの中心部にある在韓米軍司令部のある龍山基地の移転先となり、そのための基地拡張もおこなわれようとしている。平澤への基地移転・拡張反対と基地撤去を求めて、地元住民と全国からの反対運動が続いています。
一方で、商人連合会など一部で基地拡張賛成を主張する人々もいて、下記声明の中で「商人がバスに石を投げつけて窓ガラスを壊した」という下りは、そういう人々の仕業のようです。

戦後の韓国の歴史上もっとも民主的と考えられるノ・ムヒョン政権でさえ、結局は米軍基地を守るために暴力をふるう一方、市民に大怪我を負わせた米兵に対して、警察が相変わらず満足な調査も取り調べもできない実態…。

もちろん、じゃあ日本はどうなのか?といえば、これまた相変わらずな体たらくなワケで。

結局、民衆自身が闘って基地をなくしていくしかないんですよね。

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<声明>7.10平和大行進に対する警察の組織的暴力蛮行を糾弾する


1.「平澤米軍基地拡張阻止、韓半島戦争反対」のための7.10平和大行進が、全国各地から1万2千余名の市民が参加した中で盛況に執り行われた。平澤軍基地拡張の問題が、地域住民だけの問題でない全国民的問題として拡散していることが如実に証明された成功的行事だった。

しかし、幾つかのマスコミメディアを通して明らかになったように、警察の無慈悲な暴力蛮行によって多くの負傷者続出し、農作物は回復できないほどに傷付けられた。

平和大行進に参加した市民らは、住民の生存権と韓半島の平和を深刻に脅かす平澤米軍基地拡張を一方的に強行する政府の態度を糾弾するため、平和的な集会と行進を行おうとした。

しかし、警察は大会当日の明け方から数百名の戦闘警察と私服警察を動員したまま、行事会場の入り口まで乱入して衝突を誘発させながら行事の準備を妨害し、この過程で抗議する住民達と行事関係者らを連行するまでに及んだ。

また、警察側は行事参加のために大秋里に入ろうとする参加者らを、尖った盾で武装した警察兵力を動員して脅かすなど、行事の開始前から意図的に緊張を誘発させつつ、現場にいる警察の高位指揮官は行進開始時から放送を通して、『デモ隊が鉄条網に接近すれば上体を打撃して田圃にぶっ倒せ』という扇動を繰り返して『防御せず攻撃せよ』という命令を下ろした。

結局、『練習したとおり上体を攻撃して田圃に押し倒せ』、『**中隊、前に突撃!』、『*中隊良くやった!継続攻撃せよ』・・・・7月10日、平澤で開かれた平和大行進の行事現場で警察の放送車から生々しく響き渡った警察指揮官の「先制攻撃命令」で、大会場は阿修羅の様相になった。

警察は指揮官の命令通り、「人間の鎖」のために行進を始める参加者らに、甚だしくは女性・子ども老弱者を分け隔てることなく尖った盾と棍棒で殴りつけ、放水と消化剤をまき散らすのに飽きたらず、参加者らに向かって石と土を投げるなど、常識以下の強硬暴力鎮圧で行事参加者多数が警察暴力によって倒れ、田圃に横転し、盾と棍棒と軍靴で踏みつけられる事態が発生した。

警察側の不法な暴力鎮圧によって、行事参加者らの「人間の鎖」と「リボン結び」が正常に行えなかっただけでなく、擦過傷、打撲傷などの負傷を負った参加者が200名を超えて発生し、頭が割れ、足が折れ、あばら骨が折れるなどの重症を負った参加者が80余名に達した。

これは、警察が行進参加者らを武力で鎮圧するという計画を立て、これを組織的に実行に移したことを表している。

2.それだけでなく、警察は無理な鎮圧を行う渦中に現地住民の田畑に無断で侵入し、軍靴で踏みつける蛮行を犯した。兎狩り式の鎮圧によって多くの女性と子ども達が田畑に投げ出され、それこそ阿鼻叫喚の状態まで作り出したのだ。現地住民の命のような田畑を踏みつけ、1年の農作業を無にするだけでなく、抗議する現地住民らに謝罪どころかむしろ棍棒と盾を振り回すという、人倫に背く行為までを犯すに至った。

3.また、7月10日の平澤米軍基地拡張阻止平和大行進で繰り広げられた警察の暴力鎮圧の中で、警察の総責任者である許(ホ)・ヂュニョン警察庁長が呆れた発言をして、大韓民国国民の警察なのか米国の警察なのかと怒りを買っている。

許警察庁長は11日の定例記者懇談会に於いて、前日の平澤米軍基地拡張阻止平和大行進行事に関連して、『国内に駐屯する外国軍の部隊フェンスを壊すことは国境を壊すものと見なすことができるだけに、容認することができない行為』だと強調した。許警察庁長のこの様な発言は、米軍基地を米国領として例えたもので、米国領土を守るために韓国の警察が動員されて韓国民を暴行したということになり、これは刑法及び国家保安法に明示されている「国土??」と「内乱」に属する重大犯罪行為だ。

米軍基地は一時的に米軍に供与した韓国の領土であるにも関わらず、国境などと云々する許警察庁長の事大主義的な認識は、7月10日の警察暴力が何故生じたのかを明白に表している。

4.そして、我々が憤怒するのは、K-6基地前の安亭里の一部商人らが、7.10平和大行進を終えて地域に戻ろうとしていた羅州農民会の会員らと起亜自動車光州工場の労働者達にテロを加えるという、到底許し得ない犯罪行為を犯したということだ。

安亭里の一部商人らが、起亜自動車の労働者と羅州の農民達が乗って行こうとしたバスを強制的に止め、市民らに無差別に石を打ち付け、バスのガラス窓を石で壊すという犯罪行為を犯すという重大事件が発生した。これによって15名の市民らが訳も分からないまま負傷して病院に護送されもした。

更に腹立たしいのは、警察が安亭里の一部商人らのテロを幇助したという点だ。市民らが石で打ち付けられ、バスのガラス窓が壊されながら死の恐怖を感じていたその時、警察は周辺に留まりながら安亭里の一部商人らのテロ行為を遮るどころか、袖手傍観していたという事実だ。そして、平澤警察署は暴行を受けた市民らの申告受付さえも拒否するなど、露骨に職務を遺棄してテロを働く者らを擁護する非常識な態度を見せてくれた。

道路でバスを止めて殺人行為を恣にする安亭里の一部商人らを拘束して処罰し、テロを袖手傍観した平澤警察署長は即刻罷免されなければならないだろう。

5.事実がこの様であるにも関わらず、許警察庁長は『過剰鎮圧の主張は一考の価値もない』と強弁した。しかし、多くの証言と映像資料が警察の過剰鎮圧を示しているのに許警察庁長がこの様な嘘をつくのは、自らの責任を回避しようとする見え透いた言動に過ぎない。

我々は警察の無慈悲で反人間的な暴力蛮行を厳重に糾弾する。合わせて、我々はこの様な暴力蛮行を決定して指揮した責任者が誰なのかを明らかにし、それに従って関連する責任者を厳重処罰することを強く要求する。同じく、組織的で計画的な暴力鎮圧の最終責任者である許ヂュニョン警察庁長の罷免と鎮圧責任者の拘束処罰、負傷者と農作物の被害補償、そして再発防止対策の準備を要求する。

7月10日、平澤で警察の無理な強硬鎮圧によって暴力事態が誘発され、それによって発生したすべての人的、物的被害に対する法的責任が警察にあることを再度明らかにしつつ、米軍基地拡張反対平澤対策委員会所属の平澤地域の市民社会団体は、汎国民対策委員会と共に7月10日に平澤で行われた警察側の不法な強硬暴力鎮圧と、安亭里の一部商人らのテロ行為に対して必ず責任を問うものだ。

根本的な暴力事態を防ぐためには平澤米軍基地拡張が中断されなければならず、政府は農民の命のような土地を奪って米軍に捧げる不当な態度を即座に中断し、韓半島を米軍のアジア太平洋地域の覇権遂行のための前哨基地化することを断固として拒否しなければならないだろう。その事だけが国民の財産と安全と声明を守らなければならない政府が、平澤住民のために出来うる最小限の義務だと言えるだろう。

我々の要求

・政府と警察は7.10平和大行進行事に対する不法、暴力鎮圧を謝罪せよ。
・不法、暴力鎮圧の最高責任者である許警察庁長を罷免せよ。
・不法、暴力鎮圧を働いた現場指揮者を拘束処罰せよ。
・殺人未遂行為を犯した安亭里の一部商人らを拘束処罰し、テロを袖手傍観した平澤警察署長を即刻罷免せよ。
・政府と警察は、行事参加者の負傷に対して謝罪して治療費を補償せよ。
・政府と警察は、無理な鎮圧過程で傷付けられた田畑の農作物被害を謝罪して補償せよ。

2005,7,12

米軍基地拡張反対平澤対策委員会
(民主労総平澤・安城地区協議会/平澤農民会/平澤参与自治市民連帯/平澤民主労働者会/民主労働党京畿道支部平澤市委員会/中央大学校総学生会/青年21/平澤露天商連合会/平澤労働者の力/平澤民衆連帯(準))
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※日本語訳:都裕史(DoYoosa)「梅香里米空軍国際爆撃場閉鎖汎国民対策委員会」「沖韓民衆連帯」

■翻訳者コメント:
 平澤で10日にあった平和大行進は数100名の負傷者がでる事態になっています。警察の方にも「失明の危機」という負傷者がおり、不幸な事態になっていると言わざるを得ません。
 その中で、警察の組織的暴力行為に対する糾弾声明が発表されました。
 民主労働党の現職国会議員までもが警察から暴行されるという程ですから、どれだけの組織的な行為だったかも推し量られます。
 今日、平澤現地から連絡があり、現在も3名が入院治療中だということです。

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コメント

 「民衆自身が闘って」って、、それがいやだから、米軍に守ってもらっているんじゃぁないの???

投稿: 罵愚 | 2005年7月16日 (土) 05時07分

「ヨーグルト配達女性、米軍車両にひかれ死亡」(中央日報)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=64423&servcode=400&sectcode=400
「【米軍トラックに女性死亡】米、異例の早い対応」(朝鮮日報)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/06/12/20050612000018.html

10日には米軍車両がヤクルト配達中の女性をひき殺す事件が起こり、アメリカ側は「異例の早さ」で謝罪に動いたとのこと。
2002年の女子中学生轢死事件のような大規模な反米抗議行動が起こることを避けようという意図が感じられる。ビール瓶殴打事件の容疑者「自首」も然り。

平澤の動きは、朝鮮日報の日本語サイトあたりで「米軍 平澤」で記事検索かけると、興味深い記事がいくつか見つかる。辺野古と同じ状況だな、と。
※本当はハンギョレ新聞やOhMyNewsの方が記事の内容はいいんだけど、日本語サイトがないので。

投稿: kshibata7 | 2005年7月15日 (金) 11時56分

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